久保の家
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我が家のりんご

サンふじ

信州高山さわやかりんごは、信州高山村でコンフューザーを利用した減農薬栽培りんごです。

『さわやかサンつがる』

つがるの木 つがるの花
『サンつがる』  1930年(昭和5年)に青森県りんご試験場で《ゴールデンデリシャス》と《紅玉》を交配してできた実生から、昭和18年に選抜されました。
 青森県は1970年(昭和45年)に《青り2号》と仮に命名し、1973年(昭和48年)に《つがる》と正式に命名して登録申請し、1975年(昭和50年)に登録されました。
 8月下旬から9月にかけて出回る早生種の代表で 果汁が多くて歯ごたえが良く、糖度13〜14%で適度の甘味があり、酸度は0.3%前後とやや少なめです。
 全国では《ふじ》に次いで生産量が多く、中でも長野県が全国生産量の約1/3を占めています。

 現在は着色系品種の《芳明つがる》や《つがる姫》などへの切り替えが進んでいます。

《芳明つがる》:長野県山ノ内町の古幡芳明氏が発見された《つがる》の着色系枝変り品種です。 果実の大きさ・果形は《つがる》と同じで、無袋の場合、全面黒赤色に着色します。 《つがる》と比べて収穫期は少し早く、果肉はやや硬めで日持ちが良く、輸送面で優れるため、《つがる》よりも高値で取り引きされています。

 長野県では、袋をかけずに太陽の光をいっぱいに浴びて育った『サンつがる』が95%を占めています。
 最適着色温度は20℃以下で、紫外線の強い高冷地できれいに着色します。
 気温の高い時期に出回るため、日もちはあまり良くありません。
 収穫前になると落果しやすいのが欠点で、落果防止剤を散布して落果を防ぎます。

『サンつがる』はJA全農長野の登録商標です

 単に《つがる》という場合は、袋を掛けて有袋栽培し、収穫してから人為的に着色した「有袋つがる」を指します。
 袋をはずして簾の子に並べ、寒冷紗で覆って適度に日光を当て、日焼けしないように水を掛けながら色着かせるため、「人口着色」、略して「人着」と呼んでいます。
 日が当たる半分から上がきれいな桃色に仕上がり、日の当たらない半分から下は緑のままなので、横から見るとすぐにわかります。
 無袋栽培だときれいに着色しない標高の低い地域で、『サンつがる』が出回る前の8月中に出荷するための促成技術です。

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『さわやか秋映(あきばえ)』

秋映の木 秋映の花
《秋映》  長野県中野市の小田切健男氏が1981年(昭和56年)に《千秋》に《つがる》の花粉を交配してお作りになり、1993年(平成5年)に品種登録されました。
 10月に出回る濃赤色のリンゴで、果肉がしっかりしていて蜜はほとんどなく、果汁が多く、糖度が14%〜15%、酸度は0.5%程度と、甘味と酸味のバランスが良く、濃厚な食味です。
 信州生まれの『りんご三兄弟』の長男格で売り出し中です。

 気温が下がらなくても色着きが良いことから各地で栽培されていますが、産地によって同じ品種とは思えないほど色合いが違います。
 暖かい地域では着色が悪いため、《つがる》や《シナノスイート》のような赤い色のままですが、冷涼地や標高が高い場所で栽培されたものは十分な冷気に当たっているため赤黒い色になります。
 このため、早い時期には温暖地域の赤い《秋映》が出回り、遅い時期には高冷地の赤黒い果実が出回ります。

 日持ちは良く、室温で2週間、冷蔵庫で保存すると2ヶ月程度、鮮度が保持されます。

 つるサビが発生しやすいという欠点があります。

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『さわやかシナノスイート』

シナノスイートの木 シナノスイートの花
《シナノスイート》  長野県果樹試験場で1978年(昭和53年)に《ふじ》と《つがる》を交配してできた97個の中から選抜され、18年後の1996年(平成8年)8月24日に品種登録されました。
 10月に出回る中生種で、果汁が多くて香りも良く、糖度が14〜15%と名前通りの程よい甘みが特徴で、酸度は0.3%前後と少ししかありません。
 信州生まれの『りんご三兄弟』の次男格で現在人気NO.1です。

 最適着色温度は17℃以下で、標高500メートル以上の冷涼地向きのリンゴです。
 《つがる》が収穫前落果が多いのに対し、収穫前落果がなく、日持ちが良いという長所があります。

 《シナノスイート》には、果実の中心が黒く腐る「心かび病」が発生し易いという欠点があります。
 この病気は外からは判断できず、割ってみて初めて分かるという厄介なもので、農家段階では見つけにくいため、致命的な欠陥になりかねません。
 「心かび病」を発生させない栽培技術の確立が、今後広く普及するための鍵といえます。

 商品名を公募して『あじぴか』と決まりましたが、すでに愛媛のみかんが「味ピカ」で商標登録されていることが判明し、慌てて「シナノスイート」に変更されました。
 このため、段ボール箱に押すゴム印はすぐにお蔵入りになってしまいました。
 そうした経緯を知ってか知らずか、今でも『あじぴか』と呼ばれているのを見かけます。

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『さわやか王林(おうりん)』

王林の木 王林の花
《王林》  福島県の大槻氏が《ゴールデンデリシャス》と《印度》を交配してお作りになった緑黄色のリンゴで、昭和27年に《王林》と命名されました。
 10月下旬〜11月上旬に収穫する晩生種で、「リンゴは赤いもの」という日本人の固定観念に抗って生き残っている品種です。

 肉質はち密で、独特の芳香と果汁が多いのが特徴で、糖度14〜15%と甘さが強く、酸度0.3%前後と酸味は強くありません。
 熟すにつれて表面の果点が増え、肌が荒れて細かいヒビが入ります。

 葉摘みをしなくてもいい省力種として導入されましたが、果実は縦長で箱に並べると玉数の割に重いため老齢化の進んだ農家に嫌われ、価格も低迷しているために、最近は栽培面積が激減しています。

 《王林》は《ふじ》よりも少し早く開花し、王林の花粉が《ふじ》と相性がよいことから、《ふじ》の人工授粉に用いられます。

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《あいかの香り》

《あいかの香り》  長野市の藤牧秀夫氏が1972年(昭和47年)に《ふじ》の種約200粒を播種された中から生まれた大玉のりんごです。
 2001年(平成13年)に品種登録され、品種名は藤牧氏の長女「愛佳」さんに因んで名付けられました。
 花粉親は《つがる》で《シナノスイート》と同じです。

《あいかの香り》  糖度が平均14〜16%と高く酸度は0.25%程度なので、甘味が非常に強く感じられます。
 果実全体に蜜が霜降り状に入り、果汁が多く、日持ち性も高いのが特徴です。

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『さわやかサンふじ』

ふじの木 ふじの花
べた状のサンふじ  《ふじ》は1939年(昭和14年)に農林省園芸試験場東北支場が《国光》と《デリシャス》を交配して作り出した最高傑作で、1962年(昭和37年)に命名されました。
 今も ”ふじ”の原木は健在で、この1本の木から生まれた《ふじ》は世界中に広がり、生産量は世界一にまで増えています。

縞状のサンふじ10月下旬から11月上旬に収穫される最晩生種で、貯蔵性が優れていることから、冷蔵保存されたものは翌年の夏まで出回っています。
 多汁で、糖度が15%〜16%、酸度は0.4%前後とバランスが取れています。

 表面全体に着色する系統(写真上、通称”べた状”)と、縞状に着色する系統(写真下、通称”縞状”)があります。
 最近は”縞状”よりも、全面が赤く着色して見た目の良い”べた状”の比率が高くなっています。

 長野県では80%以上が袋をかけずに太陽の光をいっぱいに浴びて育った無袋栽培の『サンふじ』です。
 最適着色温度は10℃以下で、無袋栽培は蜜が入りやすく、糖度が増します。

『サンふじ』はJA全農長野の登録商標です

サンふじの蜜  今では「蜜入りサンふじ」としてお馴染みですが、古い教科書には「蜜病」という名前の病気として記されており、昭和40年代には蜜の部分が「腐っている」として市場で廃棄されたこともあるそうです。
 「サンふじの蜜」も年を越すと次第に果肉に染み込んだり、皮の外に滲み出て、春には見えなくなってしまいます。

 「つる割れ」し易く、葉摘みをしないと色着きが悪いのが欠点です。

 単に《ふじ》という場合は、袋を掛けて有袋栽培した「有袋ふじ」を指します。
 袋をはずして日光を当てるときれいな色に仕上がるため、無袋栽培だときれいに着色しない標高の低い地域で行われています。
 『サンふじ』が出回る前の10月中に出荷するための早期出荷技術です。

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《メイポール》

メイポール 濃いピンクの花が幹の回りにびっしり咲きます。
 自家結実生があり1本でも実をつけますが、実は小さく、強烈に酸味が強いため生食には適しません。

メイポール イギリスで作り出された品種で、極細円筒形(棒状)の樹形に成長するためカラムナー(円筒形状の)品種と呼ばれています。
 ほとんどの品種と交配和合性があることから受粉樹として利用します。

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